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【日本ヨーヨー連盟監修】ヨーヨーにはどんな種類がある?タイプや選び方は?
一口にヨーヨーといっても、さまざまな種類があります。そのため、購入する際には自分が楽しみたい遊び方や使いたい技のスタイルに応じたものを選ぶことが大切です。そこで今回は、ヨーヨーの素材や形状の違いについて詳しく解説いたします。
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目次
ヨーヨーの素材の違いは?
ヨーヨーにはさまざまな素材のものがあります。最も一般的なものはプラスチックのヨーヨーでしょう。おもちゃのヨーヨーでよく見かけるタイプです。プラスチックのヨーヨーは安価で安全ですが、回転力や回転の精度に劣るという欠点があります。
テクニックを駆使してヨーヨーを楽しみたいという人や、テクニックを極めたいという人にはあまり向いていません。そのような人にはフルメタルのヨーヨーの方が良いでしょう。こちらは回転力と回転精度においてプラスチックとは格段の差があります。
ただし、価格がプラスチックの何倍もしてしまいます。プラスチックとフルメタルの中間に位置するのが、金属ウエイト搭載や金属リムのヨーヨーです。これらのヨーヨーは価格もプラスチックとフルメタルの中間程度になります。フルメタルに匹敵する回転力を備えていますが、回転精度という点ではフルメタルにはおよびません。
フルメタルや金属ウエイト搭載、金属リムのヨーヨーは金属部分がむき出しになっているため、危険だという印象を持っている人も多いでしょう。しかし、プラスチックであれフルメタルであれ、総重量は60~70g前後です。大人が節度を持って使用する分にはそれほど危険なものではありません。
たくさんあるヨーヨーのタイプ
ヨーヨーの形状にもさまざまなものがあります。それぞれの形状によって向いているトリックがあったり、その形状では使えないトリックがあったりします。選ぶ際には、「自分がどのようなトリックをしたいのか」をあらかじめ考えておくことが大切です。
クラシックタイプ
楕円形のような形状をしているものはクラシックタイプと呼ばれます。このタイプのヨーヨーは輪を描くようなルーピングトリックに向いています。溝が細く、中央のスリット部分にしかストリングを乗せることができないため、ストリングプレイにはあまり向いていません。
ノーマルタイプ
ルーピングを楽しむ人の間で最も一般的なものはノーマルタイプと呼ばれています。これまでのヨーヨーブーム経験者には見覚えのある形だと思います。ヨーヨーを半分に割ったとき、左右対称の円盤ができるのが大きな特徴です。
ウィング形状
ルーピングプレイよりもエレベーターやトラピーズのようなストリングトリックを楽しみたいという人に向いているヨーヨーは、ウィング形状と呼ばれています。このウィング形状にもさまざまなものがあります。
・ラウンドタイプ
たとえば、ボディから溝にいたる部分が丸くくぼんでいるものはラウンドタイプです。このタイプは握りやすく、キャッチしたときにも衝撃をあまり感じることはありません。
・ストレートタイプ
傾きがラウンドタイプよりもシャープなものはストレートタイプと呼ばれます。ラウンドタイプよりもトリック中にストリングが摩擦することが少なく、スリープロスを抑える効果があります。
・ステップラウンドタイプ
ラウンドタイプとストレートタイプの中間のような形状をしているのが、ステップラウンドタイプです。一見ラウンドタイプのようにも見えますが、よく見るとストレートの途中からラウンドに「ステップ」していることが分かります。ラウンドタイプの魅力である握りやすさを維持しつつ、スリープロス低減を実現したタイプです。
・ステップストレートタイプ
また、ステップストレートタイプというのもあります。このタイプはストレートタイプによく似ていますが、途中で角度がステップしているのが特徴です。そのため、ストレートタイプよりも回転力を高められるというメリットがあります。
・Hプロファイルタイプ
そのほかのストリング向きヨーヨーとしては、Hプロファイルタイプがあります。このタイプはボディに段差があるのが大きな特徴です。握ったときに中指が真ん中にすっぽり収まる独特の感触があり、愛用者の多いタイプです。
・インバースラウンドタイプ
また、ラウンドタイプが真逆になったような形をしているのがインバースラウンドタイプです。このタイプはストリングが面ではなく点で触れるようになるため、スリープロスが低減されます。
・フラットリムタイプ
そして、リムが地面と平行になっているのがフラットリムタイプです。このタイプは外周部分が平べったくなっているのが特徴です。回転力を売りにする機種に多く見られます。
ヨーヨーを選ぶときのポイント
ヨーヨーを選ぶ際、まずポイントとなるのはルーピングトリックとストリングトリックのどちらを楽しみたいのかということです。ルーピングプレイをする際には「戻りやすさ」と「ループ時の反転しやすさ」が大切になってきます。そうすると、「ルーピングプレイがしたい」という人は「縦長の丸い形をしたヨーヨーの方が適している」ということになるわけです。
一方、ストリングプレイはストリングのかかりやすさ、スリープロスの少なさがヨーヨーに求められます。そうすると、ウィング形状のように大きくへこんでいるヨーヨーの方がより楽しみやすいということになるでしょう。
また、ストリングトリックをプレイするうえで気をつけなければならないのが、「引き戻し型」「バインド型」の違いです。引き戻し型は昔からあるヨーヨーと同じようにストリングを引いたら手に戻ってくるタイプです。
「バインド型」はヨーヨーを戻そうとする場合にバインドというテクニックをマスターしておく必要があります。「引き戻し型」であればそのような技術は必要ありませんが、その分できることが限定されてしまうのです。このように、ヨーヨーは遊び方や使いたい技のスタイルに応じて選ぶのが基本だといえるでしょう。
材質やタイプにこだわったヨーヨーを選ぶ!
ヨーヨーを始めたいという人は適当に選ぶのではなく、材質やタイプを見ながら使用用途に合ったものを選ぶことが大切です。もしわからないことがあれば、ヨーヨーの上級者や専門店に聞いてみましょう。大きさや重量もさまざまなものがあるので、いろいろと比較し、自分に合った機種を選ぶということが、上達への第一歩です。
この記事を監修したのは【日本ヨーヨー連盟】上村 哲弘さん
正式名称:一般社団法人 日本ヨーヨー連盟
(いっぱんしゃだんほうじん にほんよーよーれんめい)
(General Incorporated Association JAPAN YO-YO FEDERATION)
法人設立: 2010年12月17日(2006年より任意団体として活動)
代表理事:三居 弘典
理事:上村 哲弘
理事:松浦弘武
理事:黒澤 浩
理事:佐々木さや
監事:石川 伸一
*2020年3月4日更新