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【FIND YOUR MAGIC #16】プロボクサー 伊藤雅雪さんにインタビュー

AXELabでは、世界チャンピオンという輝かしい経歴を持ちながら、常に挑戦し続けるプロボクサー 伊藤雅雪さんにインタビュー!周りへの感謝を忘れずに、常に自分と闘い、再び世界を目指して挑戦し続ける伊藤さん。彼の考える、“自分らしさ”について語っていただきました。かっこよすぎるビジュアルと素敵なインタビューは必見です!

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きっかけは意外な理由から

現在の職業は?

プロボクサーをしています。

プロのボクサーを目指したきっかけは?

学生時代、ずっとバスケットをやっていて、高校3年生で引退しました。そこで次何をしようかなと考えてました。

もともと格闘技が好きで、当時テレビでもよく放送されていたりして憧れがあったので、格闘技をやってみたいなと思っていたんです。
その時、いとこがボクシングをやっていて。近所にある“町のボクシングジム”なんですが。そこで聞いてみたら、プロのライセンス結構カンタンに取れるらしいぞ!!という話を聞いて(笑)

プロのライセンスをとったらかっこいいな、と思ってはじめました。

ーー きっかけはプロのライセンスが“かっこいいと思ったから”なんですね(笑)

そうなんです(笑)
単純に、プロのラインセスをとったらかっこいいなって。本当にそれだけの理由でしたね。

プロボクサーになれるならなってみたい!!と高校3年生の時に思ったことが、ボクシングを始めた本当に最初のきっかけでしたね。

かっこいいという“憧れ”から、本気で“プロ”を目指そうと思った転機は?

プロライセンスをとって試合を組んでもらっていたんですが、正直最初はそこまで「やりたい」っていう感じでもなかったんです。でも、せっかくやっているし試合も組んでいただいていたし。

今は、ボクシングを「仕事」という捉え方をしていますが、当時は「趣味の延長」という感じで、真剣なのは真剣だし本気でやっていましたが、今とはまたちょっと感覚が違う部分がありましたね。

ーー そうだったんですね。

個人的な意見になりますが、今の世の中って、最初からモチベーションを高く持ってスタートすることが正解と捉えやすい風潮があるように思うのですが、伊藤さんのように「かっこいいから」というシンプルな理由から、世界チャンピオンになっている姿を目にすると、これからスタートさせたい人たちは勇気をもらえるなと感じました。

きっかけって、人それぞれ個性があって良いですよね。

そうですね。
今はアマチュアの頃から世界チャンピオンを目指している選手もすごく多くて。ちっちゃい頃から世界を目指している子供達がすごく増えてはきています。

僕みたいなライトな感じで、たたき上げのようにやっている選手は少なくはなっているんですが、ボクシングってもともと、昔の時代からたたき上げの選手は多い競技なので、そういった意味ではいろんな選手が、いろんな理由ではじめられる競技なのかなと思います。

今までで一番印象に残っている試合は?

やっぱり、デビュー戦で勝った試合は特別だったし印象に残っていますね。生き残った気分というか(笑)

本当に初めての経験でした。
いきなりプロになって、いきなりヘッドギアもなく、いきなりいろんな人の前でリングで闘うっていう初めての経験が、10代の自分には怖かったことを覚えています。

あとは、世界を獲った試合はやっぱり心に残っていますね。この2試合はめちゃくちゃ残っている試合です。

ーー この2つの試合は伊藤さんにとってどんな試合でしたか?

デビュー戦と世界戦の2つの試合は、すごく自分の中で“乗り越えた”試合でしたね。

圧倒的な強さに秘められた想い

KOが半分以上を占める圧倒的な強さ。その強さはどこからくる?

ーー 伊藤さんのこれまでの戦績は29戦26勝(14KO)2敗1分と、結果から圧倒的な強さがうかがえます。勝利の半分以上をKOが占めている、その強さは一体どこからくるのでしょうか?

ボクシングって結構気持ちの部分が大きいと思うんです。試合で、相手の気持ちを“折る”ということはすごく大変で。

記憶を飛ばすようなKOもあれば、心を折らなければ倒れない相手もいる。

痛いだけでは倒れないし諦めない選手がたくさんいて、特に日本人はガッツがある選手が多いので。そういうハートを折るKOをするには、こちらの心の強さも必要になる。

そういう意味では、自分を作り上げてきて、自信を持って試合に臨まないと、やっぱり相手を倒すことはできないかなと思います。

ボクシングを続けてきた中で、1番大変だったことは?

プロ2戦目の1週間前に、赤信号無視の乗用車にはねられ、手首、足などの骨を折って、選手生命が終わりかけたときです。

ご自身に起きたその困難な状況をどうやって乗り越えた?

最初は焦ったし辛かったが、世の中で自分が1番大変で辛いわけでない、と理解して焦らずにその時できる事を1つ1つ乗り越えていった。

あとは、毎試合いつも大変なのは減量ですね。

ーー 試合そのものより、減量なんですね。意外でした!

そうですね。
試合とかケガとかもあったりしたんですが、競技を続けて行く中で、減量はいつもシビアなところだなと思います。簡単に階級を上げればいいというものでもないですし、やっぱり減量は必要になってきます。

その決められた減量をしっかりこなして準備することが、その試合のコンディションにもすごく響いてくるものなので…。体重をしっかり落とせなかったりすると、試合のパフォーマンスもうまくいかなかったりしますね。

ーー どのように減量されるんですか?

ボクシングの減量は、ただ体重を落とせば良いという訳ではないんです。
筋肉を残しながら体脂肪を落として、動ける体を作っていき、最後に水分を抜いたりして減量をクリアして体を戻して良いコンデションで闘うということが大切になります。この過程はすごく繊細な作業だし、何戦やってもやっぱり大変だし難しいなと思っています。

ーー 伊藤さんはじめプロボクサーのみなさんは、練習しながらそれだけ繊細な作業を行い、減量を毎回クリアして試合に臨んでいるということがわかると、また違った試合の見方ができますね。

やっぱり、計量の瞬間はドキドキしたりしますか?(笑)

しますね(笑)

でも、計量の日って辛いですけど、逆にテンションが上がっているんです。もうあと少しで飲めるし食べれるし、「あと何時間だぞ!」という状態になっています。

辛い期間を乗り越えられるモチベーションはどこからくる?

責任があるからというのが一番大きいです。

すごくたくさんの方たちのサポートもいただいていて、応援してくれるファンの方たちの存在も大きいです。その方たちがいる中で、適当なコンディションで適当な試合は絶対にしたくないと思っています。

そういう意味で、モチベーションを高く持って、体を作り込んで、みなさんが応援してくれる試合に責任感を持って臨んでいます。

ボクシングをしている上で大切にしていることは?

ーー 試合に臨むとき、自分なりの準備や心がけはありますか?

ボクシングは、年に何試合もできる競技ではないので、いつも毎試合後悔のないような調整と、自分の中の決めごとを守るようにしています。その中にルーティーンももちろんあるのですが、

自分の中で「ここまでは絶対にやる」と決めたことは絶対にやって、後悔を残さないようにしています。

試合が決まってから試合の日がくるまで、どれだけ後悔のない日を過ごせるか、ということを心がけて取り組んでいます。

ボクシングにおいて、自分らしいスタイルとは?

お客さんの気持ちに響くような、気持ちを出すファイトスタイルを目指しています。

自分らしいスタイルとは

「FIND YOUR MAGIC」というブランドメッセージから感じることは?

ーー AXEでは、“もっと自由に、もっと正直に、自分の魅力は自分の中にある、解き放て”という言葉とともに、「FIND YOUR MAGIC」というブランドメッセージにをみなさんに送っています。自分の中にある自分らしい魅力を大切にしようというメッセージについて、感じることはありますか?

もっと正直に、もっと自由に、っていうのはすごく僕自身も好きで、自分の自分らしさや想いとかは隠す必要なんかないし、もっと自分を大事にしていくべきだと思います。

僕自身もそういう考えがある方なので、共感できました。

やっぱり、人それぞれ感じるものが違うじゃないですか。「あれがいい」と思う人がいれば、「これがいい」と思う人がいて。僕が良いと思っていることが全てではないし、でも人が良いと思っていることが全てでもない。

そういう意味では、自分が「これをしたい」と思ったことは、もちろんアドバイスは受けるべきだけれど、その信念だけは曲げず、自分を信じたいと思っています。

100人いたらその分個性はあるし、みんながいいと思うことが自分がそうじゃないとしても、それは個性。それを周りに合わせて変える必要ないですよね。信念の部分を、みんなもっと大切にして欲しいなって思います。

ファッションのこだわりは?

ーー ビジュアルから服装からオーラから、何もかも男前すぎてかっこいい伊藤さん、ファッションのこだわりはありますか?

ーー そんな(笑) ありがとうございます。

やっぱり、いつもかっこよくありたいなとは常に思っていますね。ファッションでは、動きやすいけれどおしゃれな感じのスタイルが好きですね。スポーティーだけれどもオーラがある感じを“目指して”います。

やっぱり世界チャンピオンになって、こどもたちも知ってくれている中で、そういうオーラがあってかっこいい感じがファッションからも出せたらなと思っています(笑)

伊藤さんが考える、カッコ良い男性とはどんな人?

わがままとか頑固とかなんじゃなくて、自分を持っている人。優しさの中に信念がある人です。

伊藤さんにとっての“自分らしさ”とは?

自分の気持ちに嘘はつかないこと。ナチュラルでいることが自分らしさです。

今後の目標は?

ライト級での世界2階級制覇です。

今回の試合は、2階級制覇を表明してからの初の国内試合になります。
来年以降また世界に出ていきたいと思っていますが、まずその世界2階級制覇へ向けた一発目のすごく大事な試合になるので、絶対に勝ちたいと思っています。

今年は大変な年でしたが、また世界へ挑戦し勝つ姿をみなさんに届けられるよう、まずはこの試合を、絶対に勝ちにいきたいと思っているので、期待していただければと思います。

伊藤さんが考えるボクシングの魅力や、みなさんに伝えたいことはありますか?

ボクシングの1試合1試合には、選手それぞれの人生が詰まっています。

その人生を懸けた戦いを見てもらって、見る人のこれからのモチベーションにしてもらえたら嬉しいです。

20代の皆さんにメッセージをお願いします!

いま世の中が大変な時ですが、こういう時だからこそ毎日を後悔なく大事にしっかり力をつけていって、コロナが落ち着いた時には、若い世代が活躍して追い風になれるように頑張りましょう!

伊藤雅雪 プロフィール

名前:伊藤 雅雪
生年月日:1991/1/19
出身地:東京都
競技:ボクシング

【獲得タイトル】
2018年 WBO世界スーパーフェザー級王座
2016年 WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座
2015年 第42代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座(防衛3)
2013年 WBC世界ライト級ユース王座
2012年 第59回全日本フェザー級新人王

【受賞】
2019年 2018年度 年間優秀選手表彰式 優秀選手賞
2018年 第51回内閣府総理大臣杯 日本プロスポーツ大賞新人賞

出典 A-plus official web site

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伊藤さんが出場する12月26日の試合詳細はこちらから!

【名称】
カケルホールディングス presents A-SIGN.BOXING
【会場】
墨田区総合体育館
【日時】
2020年12月26日(土) 14:30開始(予定)
※伊藤雅雪さん出場は17:00頃を予定
【チケット料金】
RS席30,000円/アリーナA席20,000円/アリーナB席10,000円/スタンドC席8,000円/スタンドD席5,000円
※全席指定・消費税込
【大会スペシャルゲスト】
長嶋一茂さん 山中慎介さん
=============
【主催】横浜光(株)
【冠協賛】カケルホールディングス(株)
【後援】A-SIGN

出典 伊藤雅之さんinstagramより

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